2026/05/09 08:24

高田焼は「土と釉薬の性質 × 形状」で扱い方が少し変わります。
白土象嵌・黒高田の説明はしましたので、ここでは“形状ごとの違い”にフォーカスした実践的な扱い方をまとめます。
同じ高田焼でも、茶碗・皿・湯呑・花器では注意点が変わるのが面白いところです。

1. 茶碗(飯碗)— 最も気を遣うべき器
特徴
口元が薄く、象嵌や釉薬が繊細
油・米粒・色素が付着しやすい
手で持つ時間が長く、温度変化を受けやすい

■扱い方のポイント
・使用後はすぐ洗う  
→ 米粒が象嵌の凹部に入りやすい

・ぬるま湯で予洗いしてから洗剤  
→ 汚れが落ちやすく、釉薬を傷めない

・乾燥はしっかり  
→ 黒高田の場合は特に、底部の吸水を防ぐ

・金属スプーンは避ける  
→ メタルマークが最もつきやすい形状

2. 皿(平皿・中皿・大皿)— 最も扱いやすい器
特徴
釉薬面が広く、象嵌も比較的浅い
洗いやすく乾きやすい
温度変化の影響が少ない

■扱い方のポイント
・油物は軽く湯通ししてから洗う  
→ 黒高田の黒釉は油膜が残りやすい

・重ねるときは薄紙を挟む  
→ 象嵌や釉薬の擦れを防ぐ

・食洗機は皿なら比較的安全  
→ ただし黒釉はメタルマークがつきやすいので注意

皿は高田焼の中で最も気軽に使える形状です。

3. 湯呑(筒形)— 温度変化に最も注意
特徴
内側に茶渋がつきやすい
熱湯を直接注ぐことが多い
黒高田は貫入が入りやすい形状

■扱い方のポイント
・熱湯を注ぐ前に、ぬるま湯で器を温める  
→ 急激な温度差を避ける

・茶渋は漂白剤を短時間(5〜10分)  
→ 長時間は釉薬を痛める

・乾燥は特にしっかり  
→ 湯呑は底部に水が残りやすい

湯呑は「温度差 × 茶渋」の2点がポイントです。

4. 花器(花瓶・壺)— 最も“土の性質”が出る器
特徴
内側が無釉のことが多い
水を長時間入れる
カビ・水垢がつきやすい

黒高田は特に“土味”が強く、吸水性が残る場合があります。

■扱い方のポイント
・初回だけ軽い目止めが有効  
→ 黒高田の花器は特に

・水は毎日交換  
→ 内側のカビを防ぐ

・内側の掃除は柔らかいブラシ  
→ 無釉部分を傷つけない

・使用後は完全乾燥  
→ 内側に湿気が残るとカビの原因

花器は「吸水性 × 水管理」が最重要です。

● 形状ごとの違いをまとめると
形状、注意点、その理由の順に
茶碗:汚れ残り・メタルマーク・乾燥
  :(理由)象嵌(一つの素材に異質の素材(金、銀、貝、木材など)を嵌め込む伝統的な工芸技法)の凹凸+口元の薄さのため
皿 :重ね傷・油膜:(理由)釉薬面が広く擦れやすいです
湯呑:温度差・茶渋:(理由)熱湯使用+筒形で乾きにくいです
花器:水管理・カビ・軽い目止め:(理由)内側無釉+長時間の水使用のため


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#高田焼


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