2026/04/25 22:46
黒高田(古八代系)は、八代焼の中でも最も“土味”が強く、歴史的な雰囲気をまとったタイプです。
白土象嵌とは性質がかなり異なり、扱い方も少し変わります。
以下、黒高田(古八代系)に特化した扱い方をまとめます。
■黒高田(古八代系)の特徴(扱いの前提)
鉄分の多い黒釉・飴釉系
→ 釉薬が厚く、重厚で丈夫
素地は比較的締まっているが、白土象嵌より吸水性がある
→ 目止めは必須ではないが、軽い目止めが有効な場合がある
古八代の意匠は刷毛目・象嵌・線刻などが混在
→ 凹凸が多いものは汚れが残りやすい
金属跡(メタルマーク)がつきやすい釉薬がある
→ 黒釉の宿命
■使い始め
目止めは“やってもいい”です。
黒高田は白土象嵌ほど焼き締まりが強くないため、
米のとぎ汁で10〜15分ほど軽く煮ると、
釉薬の微細な貫入に汚れが入りにくくなります。
使い始めの金属臭が取れます。
ただし、完全に焼き締まっている作品でなければなりません。
現代作家の高温焼成の黒高田は目止め不要です。
■使用中の注意点
1. 急激な温度差は避ける
黒釉は貫入が入りやすいものがあるため、
冷蔵庫 → 熱湯
や
冷たい器 → 電子レンジ高温
は避けて下さい。
2. 金属カトラリーの跡がつきやすい
黒釉は特にメタルマークが目立ちます。
木製・樹脂製カトラリーが安心です。
ついた跡は後述の方法で落とせます。
■洗い方・お手入れ
・基本の洗い方
中性洗剤+柔らかいスポンジ
凹凸のある古八代系は柔らかいブラシで軽く撫でると汚れ残りゼロです。
研磨剤・金属たわしはNGです。(釉薬を曇らせます)
・乾燥
黒高田は白土象嵌より吸水性があるため、
しっかり乾かすのがベストです。
布で拭いた後、30分〜1時間ほど自然乾燥すると安心です。
■汚れ・メタルマーク対策
・メタルマーク(銀色の擦れ跡)
黒釉は特に目立つが、
メラミンスポンジで(軽く)こする
重曹を溶かしたぬるま湯に短時間浸ける
でほぼ落ちます。
■油汚れ・茶渋
食器用漂白剤を薄めて短時間(5〜10分)つけ、
その後よくすすぐ
※ 長時間は釉薬を痛めるので避ける
■電子レンジ・食洗機・オーブン
・電子レンジは基本OKですが、急加熱は避けましょう。
・食洗機は推奨できません。特に、黒釉はメタルマークがつきやすいです。
・オーブンは不可です。耐熱陶器ではありません。
■長く美しく使うために
・収納時は器同士が擦れないよう薄紙を挟むと良いでしょう。
・年に一度、中性洗剤で丁寧に洗ってリセットしましょう。
・黒釉は光沢が命なので、乾いた布で軽く磨くと艶が戻ります。
■まとめ
黒高田(古八代系)は、
「土味の深さ」×「黒釉の艶」が魅力の器です。
白土象嵌より少しだけ気を遣いますが、
基本は「急激な温度差を避ける・しっかり乾かす」だけで十分です。
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