2026/03/14 21:50
信楽焼のお手入れは、「土の質感を守りながら、長く育てていく」という感覚が大切です。
“素材の物語性”にもつながる部分なので、実用面と文化的な背景の両方から整理してみます。
■信楽焼は「呼吸する器」
基本の考え方ですが、信楽焼は「呼吸する器」だということです。
信楽土は粒子が粗く、吸水性が高いのが特徴です。
そのため、磁器のように完全に水を弾くのではなく、水分や匂いを吸いやすい=丁寧に扱うほど味が出る器です。
●日常のお手入れ
・使う前の「目止め」
特に無釉の焼締めや土味が強い器は、米のとぎ汁で煮ることで目止めができます。
(「目止め」については、何度か書いていますので、他の記事も参考にしてください。)
1. とぎ汁に器を入れて弱火で10〜20分煮る
2. 火を止めて冷めるまで放置
3. 水洗いして乾燥
→ 土の目が詰まり、シミ・匂い移りを防ぐ効果があります。
●使用後の洗い方
中性洗剤で手洗い(スポンジの柔らかい面)
金属たわし・クレンザーは避ける(表面を傷める)
しっかり乾燥させる(カビ防止)
信楽焼は吸水性があるため、洗った後にすぐ棚にしまうのはNGです。
底に水分が残るとカビや匂いの原因になります。
●匂い・シミが気になるとき
・匂い取り
重曹を溶かしたぬるま湯に数時間つける
その後よくすすぎ、完全に乾燥
・シミ対策
目止めをしていない器は、油や色の濃い料理でシミが出やすいです。
気になる場合は、料理を盛る前に器を水にくぐらせると吸い込みを抑えらます。
●オーブン・電子レンジ・食洗機は?
信楽焼は土の配合や焼成温度によって耐熱性が異なります。
・電子レンジ
基本は可ですが、急加熱は避けてください。
冷蔵庫から出してすぐ加熱すると割れの原因になります。
・オーブン
耐熱仕様でない限り不可です。
信楽焼は一般的に耐熱陶器ではありません。
・食洗機
推奨されません。
高温・高圧の水流でヒビや欠けが起きやすいです。
●長く育てるためのコツ
使ったらよく乾かす
ときどき天日干しして湿気を抜く
油物・濃い色の料理は、器を軽く濡らしてから盛る
釉薬のかかった部分と無釉部分で吸水性が違うため、器ごとに扱いを変えるとより長持ちします。
●信楽焼の種類別の注意点
・焼締め(無釉)
最も吸水性が高いので、目止めが必須です。
・灰釉・長石釉
比較的扱いやすいですが、貫入(ヒビ模様)に水が入ることがあります。
・大物(花器・壺)
内部に水を入れる場合、カビ対策として定期的に乾燥が必要です。
●まとめ
信楽焼は、使うほどに色が深まり、手触りが変わり、自分だけの器に育っていくのが魅力です。
みなさんも信楽焼の魅力をより知って、素晴らしい焼き物ライフを送ってください。
#工芸品
#信楽焼
ネットショップ「どこでもよしや」
https://3133cyber.base.shop/
threads
https://www.threads.com/@dokodemoyoshiya1

