2025/09/06 10:04
家族と話をしていて、陶器と磁器の違いがよくわかっていないことがわかりましたので、
陶器と磁器の違いを改めて、書いてみたいと思います。
陶磁器は大きく分けると陶器と磁器に分けることができますが、
皆さんの中にも「陶磁器って何?」と疑問に思う方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
陶器と磁器は見た目は同じように見えますが、性質は全く異なります。
焼成温度等も違うのですが、使うという観点からの主な違いは原料、強度です。
陶器は「土物」と呼ばれ粘土を主原料に、比較的低い温度で焼成され、吸水性が高く素朴な風合いを持ちます。
「土物」と呼ばれているように、陶土と呼ばれる粘土が主な原料です。
粘土を主原料とする陶器を手でコンコンと叩いた時に出る音は鈍く低い音で、手触りは柔らかく素朴な味わいをしています。
光が透き通らないため透明度はなく、陶器の多くが淡い色です。
磁器より密度が低いため強度が弱く、熱伝導率が低いため「熱しにくく冷めにくい」のも陶器の特徴です。
一方、磁器は「石物」と呼ばれ、陶石や長石を主原料とし、高温で焼成されるため、
ガラス化して白く焼き締まり、吸水性がほとんどなく強度が高いのが特徴です。
磁器は、陶石(磁石)を粉砕した石粉が主な原料です。
ほとんどの磁器は吸水性が0%で耐久性に優れており、見た目もシンプルなものが多いです。
一般的に陶器よりも高温で焼くため生地が固く強度があり、薄く作ることができます。
石の粉を主な原料とする磁器は、焼成(原料を加熱)すると半ガラス質となり、手で軽く叩くとまるで金属のような澄んだ高い音がします。
磁器の手触りは硬質で、陶器に比べると軽くて丈夫です。光が透き通る性質のため透明度があり、色合いは純白色なものが多いです。
磁器は熱伝導率が高いため、「熱しやすく冷めやすい」のも特徴です。
■陶器の特徴
原料 :陶土(粘土)を主に使用します。
焼成温度:800~1250℃程度の比較的低い温度で焼かれます。
見た目 :土の色が残り、ベージュや茶色などの落ち着いた色合いが多く、表面はザラザラとした質感があります。
吸水性 :多孔質で吸水性があるため、油分や色素が染み込みやすい性質があります。
音 :指ではじくと鈍い音がします。
注意点 :水分が染み込まないように目止めが必要な場合があり、電子レンジで温めるとひび割れることがあります。
■磁器の特徴
原料 :陶石(カオリナイト、長石、珪石など)を使用します。
焼成温度:1200~1400℃程度の高い温度で焼かれます。
見た目 :白く焼き締まり、なめらかでつるつるした質感があります。
吸水性 :ガラス化して、吸水性がほとんどありません。
音 :指ではじくと硬い金属のようなキンとした高い音がします。
注意点 :吸水性がないため、汚れや臭いが付きにくく、電子レンジで安心して使えます。
身近な食器で例を出すと、陶器は和食器、磁器は洋食器に多いです。
最後に、
「陶器と磁器の違いはわかったけど、陶磁器ってなに?」と思う方もいらっしゃるかも知れません。
そこで、陶磁器についてもご説明させていただきます。
陶磁器とは、「陶器と磁器の総称」のことです。
広義には、「土器」や「炻器(せっき)」(陶器と磁器の中間的なもので、陶器同様、不透明でたたくとにごった音がしますが、吸水性はありません)
も含めて陶磁器と呼んでいます。
土器は土を練り固めた後に焼き固められる、「素焼きのやきもの」のことで、歴史的には陶磁器の前身にあたります。
炻器(せっき)は半磁器や焼締めとも呼ばれる、陶器と磁器の中間的な性質を持つ焼き物です。
#工芸品
#陶器
#磁器
#陶磁器
ネットショップ「どこでもよしや」
https://3133cyber.base.shop/
threads
https://www.threads.com/@dokodemoyoshiya1


