2025/08/30 13:12

有田焼は磁器なので、陶器に比べて丈夫で吸水性も低く、比較的扱いやすいですが、長く大切に使うためには、いくつかの点に注意が必要です。

■使用前
目止め
「目止め(めどめ)」とは、陶器や土鍋などの焼き物の目に見えない微細な穴や貫入(ひび割れ)に、
お米のとぎ汁や片栗粉・小麦粉を使ったデンプン質を浸透させてコーティングし、
汚れ、におい、水分の染み込みや、ひび割れ、カビなどを防ぐことです。
主に器の使い始めに行いますが、使用するうちに効果が薄れるため、半年に一度、または一年に一度程度、定期的に行うことで、
お気に入りの器を長く大切に使うことができます。
しかし、陶器と違い、磁器である有田焼は基本的に目止めは不要です。

・洗浄
新品の場合は、使用前にぬるま湯で軽く洗うと良いでしょう。

・電子レンジ・食洗機
金や銀の装飾があるものは、変色や剥がれの原因になるため、電子レンジや食洗機での使用は避けてください。

・高台(糸底)
器の高台(器の底の部分)は、ふつう釉薬がかかっていないため、台や膳を傷つけてしまう恐れがあります。
多くは処理をしてから販売されていますが、処理をしていない場合には、紙やすりで高台を削り、滑らかにしてから使用しましょう。
最初は粗い紙やすりを使い、細かい目のものでていねいに仕上げましょう。
高台は、汚れがつきやすく落ちにくい場合があります。使用前に、高台に薄くオイルを塗っておくと、汚れがつきにくくなります。


■使用中
・衝撃
磁器は陶器より丈夫ですが、落としたりぶつけたりすると、割れたり欠けたりする可能性があります。取り扱いには注意が必要です。

・急激な温度変化
熱い料理を盛り付ける際は、器を急激に温めないように、少しずつ温度を上げていくと良いでしょう。
また、冷蔵庫から出したばかりの器に熱いものを入れるのも避けてください。

具体的には、冷たい料理を盛り付けるときは、30分ぐらい前から器に氷水を張っておきます。
冷たい料理を冷たいままで出すこと以上に、料理の匂いが器に移らないための心遣いです。
乾いた器に魚の切り身などを置くと生臭さが落ちませんが、こうしておくと水がガードしてくれます。

暖かい料理を盛るときは、50度ぐらいのお湯を張って、器をあたためながら水をしみこませておきましょう。
陶器や貫入の入ったものなどはとくに注意が必要です。


■使用後
・洗浄
中性洗剤と柔らかいスポンジで洗い、水気をよく拭き取ってから乾燥させてください。金や銀の装飾があるものは、強くこすらず優しく洗いましょう。

・収納
陶器と磁器は重ねると傷がつきやすいので、和紙や布などを挟んで収納すると良いでしょう。
特に青磁や白磁などの傷がつきやすい器や絵付けされている器などを収納するときは、 
前記の他にも、小さく切った小布や柔らかい紙(キッチンペーパーなど)を器の間に挟んで重ねると良いでしょう。 
あまりたくさん重ねずに、5客ほどにします。

その他として、金や銀の装飾は、経年変化で変色することがありますが、銀磨きや重曹で磨くと輝きを取り戻すことができます。
また、ひび割れや欠けがある場合は、使用を中止し、専門業者に修理を依頼するか、使用を控えるようにしましょう。

たいせつな器を割ってしまったときは、慌てずに割れたかけらをすべて集めましょう。 漆や金、銀でつぐことができることが結構あります。
修理法は接着剤で張り合わせたところに漆を塗って金箔を置きます。
専門店や漆器屋などに修理に出してみましょう。

有田焼は、適切な手入れをすることで、長く美しい状態を保つことができます。
これらの点に注意して、有田焼と共に、心の豊かな暮らしを楽しんでください。


#工芸品
#有田焼


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