2025/06/30 09:10

波佐見焼(はさみやき)のつくり方の続きです。

繰り返しになりますが、波佐見焼は、長崎県で作られる陶磁器で、波佐見焼としてブランド化したのは最近ですが、
焼き物としては、江戸時代から400年続く伝統工芸です。

波佐見焼の主な製造工程は、原料の調合、成形、素焼き、下絵付け、施釉、本焼き、上絵付けです。

今回は、施釉から見てみます。

6. 施釉:
表面が滑らかになるよう、釉薬(ゆうやく)に浸し、焼成時にガラス質の膜を形成させ、強度と耐水性を高めます。
釉薬とは、陶磁器の表面を覆う薄いガラス質のことで、器につやが出るとともに、耐水性が高まり、汚れにくくなります。

7. 本焼き(本焼成/ほんがま):
約1200~1300℃以上の高温で本焼きを行います。
釉薬は高温で溶けて、表面に薄いガラス質の膜を作ります。装飾や表面を滑らかにするほか、吸水性をなくし、硬くする目的があります。
これにより、器が磁器化し、強度が増し、水がしみこまなくなったり、汚れにくくなります。
さらに、表面の薄いガラス質の膜によって装飾が映えるという効果もあります。
約15時間かけて焼き上げ、15時間かけて冷却したら、焼き上がりです。

8. 上絵付け:
本焼きした後のやきものの上に、750~800度で溶けるやきもの用の絵の具で絵を描く事を「上絵付け」といいます。
上絵付けは、様々な色を表現できるため、より華やかな装飾が可能になります。
 転写 ( てんしゃ )というやきもの用のシールを使うこともあります。
その後、約800度で焼きあげます。

波佐見焼の分業制は、それぞれの工程を専門の職人が担当することで、高い技術と知識を結集し、
高品質な製品を大量生産することを可能にしています。

やはり工芸品は、その名を知らしめる大変な作業に裏打ちされているのですね。
すばらしい!
やはり工芸品は日本の誇りとして守っていきたいですね。

#工芸品
#波佐見焼


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