2025/06/19 13:16
輪島塗は、その美しさと耐久性から、普段使いの食器としても鑑賞用としても楽しむことができます。
鑑賞用としては、
蒔絵や螺鈿で装飾され、その繊細な美しさを楽しむことができます。
特に蒔絵や金銀箔をあしらった作品は、豪華で格式のある場や贈り物にも最適です。
普段使いとしては、
汁椀や箸などの食器は、毎日の食事を豊かに彩ります。
使い込むほどに漆の質感が渋く変化増し、より一層わびの美しさも出てきます。
輪島塗は、普通にお手入れをしていれば、長く使い続けることができます。
実際に使ってみると、輪島塗の魅力がもっと伝わってくるでしょう。
その美しさと耐久性で使い込むほどに味わい深くなることから、
輪島塗は、日本で長く愛されている伝統工芸品です。
会津塗(福島)、紀州塗(和歌山)と共に日本三大漆器と称される輪島塗(石川)
そのすごさは、精巧なつくりや丈夫さに加え、優美で華麗な加飾にあります。
輪島塗の魅力をご紹介すると、
・沈金や蒔絵などの美しい加飾
・呂色工程(ろいろこうてい)(漆塗りの表面を研磨し、鏡のような光沢を出す作業のこと)で生まれる表面の光沢
・漆塗料による防腐性・抗菌性
・天然の木地と漆の重ね塗りから生まれる断熱性と軽くて丈夫な耐久性
・漆独特の手触りや口当たりの良さ
・欠けても割れても修理により半永久的に使用可能
が挙げられます。
前にご紹介したように、気の遠くなるような製造工程を、それぞれの職人が分業する作り方を通じ、
多くのしきたりを守り、徹底した品質管理があってはじめて輪島塗を名乗れるのです。
他の伝統工芸品もそうですが、それを名乗れるということは、
工場で大量生産されるものと比べて何か尊いものを感じてありがたさが増します。
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