2025/04/10 10:11

生け花の飾り方

切子グラスからは少し外れますが、生け花の飾り方にも触れておきます。

花の飾り方として、花びらにボリュームのある花を茎を短くカットして、広口のグラスにふんわりと盛ると華やかになります。
背が低く切れるものは、そうすることでテーブルの上にも飾りやすくなり、
華やかな雰囲気を演出し、人をもてなすにも適しています。

また、切子はほとんど透明なガラスですから、花を生ける際、花留めを透明なものにすると違和感なく花を固定できます。
ペットボトルを細く帯状にカットしたものを不規則に絡ませて花留めにするというやり方もあります。
食器を花生けとして使うことが気になる場合は、花生けとして使った後に漂白剤につければ、除菌でき、清潔に使えます。

口が広いグラスに花を生けるとき、花のバランスが悪くなることがあります。
花の茎が長かったり、本数が少なかったりすると、花が倒れてしまって上手に生けられないこともあります。
そんな時は、器の口にセロテープを十字に貼って、その間に花を生ければ、固定しやすくなります。

ちなみに、剣山も花留めの一種です。

草花をそのまま器に入れても、生け花とはいえないと思います。
生け花をするということは、一瓶のなかに作者の思いを表現するということです。
切子グラスは、そうした思いを手助けするアイテムとして力を発揮します。

花留めにはいろいろは素材、種類、がありますが、
ここでは、趣旨が外れるので、割愛します。

他のテクニックとして、器に10円玉を入れるというものがります。
10円玉から微量の銅イオンが溶けだし、水中の細菌の抑制効果があると言われます。
10円玉1枚から出る銅イオンの量は多くないので数枚入れます。

小さな切子グラスに、季節の花を一輪挿しするだけでも、素敵なインテリアになります。
玄関やリビングなど、ちょっとしたスペースに飾るのもおすすめです。

複数の切子グラスを組み合わせるなんていうの素敵な使い方ですね。
異なる形状や文様の切子グラスをいくつか並べて、花を生けると、華やかな生け花になります。
花の種類や色を統一すると、より一層美しくなるでしょう。

水盤として使うのも素敵ですね。
平らな切子グラスやボウル型の切子グラスに水を張り、花や葉を浮かべると、涼しげな生け花になります。
夏場などにもおすすめです。

切子グラスを生け花に使うことで、普段とは違う、特別な生け花を楽しんでみてはいかがでしょうか。
スーパーで買ってきたり花壇に咲いているお花を、気取らず飾るだけでも素敵なインテリアになります。
たったそれだけのことで、お部屋に入る度にすがすがしい気分になり、ワクワクしてくるから不思議です。
お部屋の彩りって、心にゆとりをくれて、生きる活力を与えてくれる大事なことなのだと思うのです。

昔、読んだ漫画で、借りた車だけど、名義を書き換えて自分のものにすると、
ただ借りた時より、自分の手足のように扱えるというのがありましたが、
人間って気持ちの持ちようで同じものが違って感じられるということがあると思うのです。

イギリスのテーブルコーディネートでは1人に1個、お花をセッティングするという習慣があるそうですが、
そこまでしなくてもグラスにミントを入れただけでも、素敵な華を与えてくれるのです。

朝起きた時に「おはよう」って挨拶してくれているような、清々しさが味わえます
寝室のベッドやソファの横に飾るとお金をかけなくても、とても贅沢な生活が生まれると思うのです。

皆さんも切子のいろいろな使い方を実践して、彩りのある素敵な生活を手に入れて下さい。

こんな使い方がある、わたしはこう使っているなどありましたら、教えてください。
みんなで素晴らしい切子ライフを作っていきましょう。

#工芸品
#切子