2025/03/31 12:58

ガラスは温度が上がると膨張する性質があります。
よって、ガラス瓶は、急激な温度差を与えると割れる可能性があります。
一般に言われているのは、ガラスは触れる物との温度差が60度以上あると割れてしまうようです。 

熱湯などを注ぐと、ガラスの一部分が急速に温められて膨張します。
熱元(お湯など)が当たっていない部分は膨張しないため、膨張している部分の力に耐え切れず割れてしまうのです。

同様の理由から、電子レンジ・オーブンなどは使えません。
食器洗浄器も避けた方がいいでしょう。

同じように、ガラスが急冷すると、一部分だけ収縮することで力が加わり、割れてしまうことがあります。
これは、ガラスの熱伝導率が低く、熱が伝わりにくいという性質があるからです。

ただ、ソーダガラスを使用しているものは、クリスタルガラスよりは割れにくいです。
クリスタルガラスは、透明度を高めるために、酸化鉛を混ぜて製造するため重く、軟らかい性質があります。 
一方、ソーダガラスはソーダ灰や石灰、珪酸を原料とする一般的なガラス素材です。 
鉛を含まないためクリスタルガラスより軽く、硬い性質があります。
しかし、プラスティックのように落としても割れないものではないため、丁寧に扱うのが望ましいでしょう。

ガラスは、とても傷つきやすい素材です。よって、他のものにぶつからないようにするのが大事です。

また、意外と盲点なのが、直射日光があたる場所での長時間の使用や保管です。
これは、火災の原因になる場合がありますので絶対にやめましょう。


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