2025/03/13 10:27
矢来(やらい)とは、竹や丸太を縦横に粗く組んで作った仮の囲いのことです。
文様の矢来の語源は、この「矢来」や、矢が飛んでいる様子など、諸説あるようです。
●矢来の特徴と由来
江戸時代から続くとても伝統的な文様で、切子の中でも、よく使用される代表的な文様です。
斜線を等間隔にカットします。
「矢来」は囲いを表す文様から、外敵を防ぐ魔除けの意味があるとされています。
また、矢は「魔を射る」ことから、邪気を防いだり、悪いものから守ってくれるという魔除けや厄除けの意味があります。
カット数が菊繋ぎ等に比べると少ないため、リーズナブルな作品に用いられることが多いようです。
ただ、伝統的で、しかもデザイン性は優れています。
矢来単体でのデザインもできますし、他の文様と組み合わせて他の文様を引き立てる効果もある優れた文様ですから、おすすめのデザインです。
参考までに、矢来と同じく、籠目文様も幾何学的にどこまでも続く網目が魔除けになるというような意味合いがあり、縁起の良い文様です。
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