2025/03/10 10:09

菊籠目(きくかごめ)は、江戸切子の代表的な文様で、菊繋ぎと籠目を組み合わせた伝統文様です。
菊繋ぎと同じ様に菊から取ったデザインで、魔除けの力があるとされる籠目と、不老長寿を表す菊が連なる縁起の良い柄です。

●菊籠目の特徴と由来
細かいカットで縦・横・斜めの直線で連続する文様を繋ぐように表現する「菊繋ぎ」と、
立体的な力強さのある格子文様「籠目(かごめ)」を組み合わせた文様で、
難しい2つのカットを同時に行うため、職人の腕の見せ所の高い技術が必要な文様です。

魔除けの意味を持つ籠目と不老長寿を表す菊を重ねた文様は、華やかで縁起の良い柄です
籠目は、厄除けや魔除けといった意味を持っています。
竹籠の網目を表した文様が六芒星(イスラエルの国旗に描かれているものです)に見えることから、悪いものを払う魔除けの文様とされていました。
六芒星(ヘキサグラム)は西洋では、「ダビデの星」あるいは「ユダヤの星」と呼ばれ、
古代ギリシャ時代よりユダヤ教のシンボルとして知られています。
昔から長寿や無病息災、邪気払いの効果の意味を込めて使用されている縁起の良い文様です。
高貴、高潔、高尚の意味もあり、品格を表す文様でもあります。


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