2025/03/06 11:32

切子の技術は、16世紀の大航海時代にヨーロッパから伝わったカットグラスが起源とされています。
江戸時代後期の1834年(天保5年)に、江戸(現在の東京)で加賀屋久兵衛という人物が始めたのが、江戸切子の始まりです。
同時期に、薩摩藩(現在の鹿児島県)でも薩摩切子が作られるようになりました。
こちらは、島津斉彬(なりあきら)の時代に藩の事業として製作され、切子を藩の産業のひとつにしようと試みました。
しかし、斉彬の死後、薩摩切子は時代の荒波にもまれ、製造が途絶えてしまい、
幻の切子と呼ばれるようになってしまいました。
その後、約100年の時を経て、1985年に復元事業が始まり、鹿児島県の協力も仰ぎつつ、その輝きを復活させ、
1989年には鹿児島県伝統的工芸品に指定されています。

今では、他に天満切子、小樽切子など、さまざまな切子が生まれてきています。
これからもどんどんいろいろな切子が発展し、我々の眼を楽しませてくれると嬉しいですね。


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