2026/08/09 23:11

清水焼のつくり方は、京焼の技術を基盤にしながら、成形 → 素焼き → 絵付け → 釉掛け → 本焼きという、
陶芸の王道プロセスを非常に丁寧に行うのが特徴です。

以下に、工程を順番に追えるようにまとめました。

1 土を練り、成形する
清水焼の造形美はこの段階でほぼ決まるため、土の状態づくりが重要です。
京都周辺で採れる陶土や、京焼向けに調整された土を使用します。
土の中の空気を抜くために菊練りを行います。
ろくろ成形・手びねり・型打ちなど、作品に応じて技法を選択します。
薄造りで上品な形を作るのが清水焼らしさです。

2 乾燥させて素焼きを行う
成形後の水分をしっかり抜き、800℃前後で素焼きして強度を出します。
乾燥はゆっくり行い、割れを防ぎます。
素焼き温度は約800℃前後で行います。
この段階で吸水性が生まれ、絵付けや釉掛けがしやすくなります。

3 絵付けを施す
清水焼の最大の魅力である華やかな装飾を加える工程です。
呉須(青色)で下絵付けを行うことが多いです。
色絵・金彩・銀彩など、京焼らしい華やかな技法を使用します。
季節の草花・吉祥文様・鳥獣など多彩なモチーフを使用します。

4 釉薬を掛ける
作品の表情を決める重要工程で、窯元ごとに釉薬の調合が異なります。
代表的な釉薬:青磁釉、白磁釉、飴釉、天目釉など
流れやすい釉薬は掛け方を工夫し、模様を活かします。
絵付けとの調和を考えて釉薬を選びます。

5 本焼きを行う
1200℃前後で焼成し、釉薬が溶けてガラス質の美しい表面が生まれます。
焼成温度は約1200〜1250℃が一般的です。
還元焼成・酸化焼成を使い分けて色味を調整します。
焼き上がり後、釉薬の流れや発色を確認して完成です。


清水焼の工程の魅力を挙げると
・成形の繊細さ:信楽焼や備前焼の「土の力強さ」とは対照的で、清水焼は形の優雅さが際立ちます。
・絵付けの多様性:高田焼の素朴さとはまた違い、清水焼は「職人ごとの美意識」が強く出ます。
・釉薬の個性:窯元によってまったく違う表情を見せるため、コレクション性が高いです。

いかがでしょうか。
清水焼のつくり方と魅力が少しでも伝われば幸いです。


#工芸品
#清水焼


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